教授紹介
~安藤先生からのメッセージ~
生物は互いに影響しながら、それぞれの生命を維持しています。 現在、生物個体間の相互作用が分子レベルで解明されつつあり、興味深い生理活性物質が構造決定されています。 研究室では地球上最も繁栄した昆虫を対象に、「コミュニケーション物質を利用した害虫防除の可能性を探る」ことを中心に研究を行っています。 活性物質の追究には、NMRやGC/MSなど最新の分析技術を駆使するだけでなく、有機合成の手法も積極的に取り入れている特色があります。 長い進化の過程において獲得された生物の不思議を理解し、それを応用していくために、我々はこれからも、もっと広く多くのことを学んでいきたいと思っています。 eメール:antetsu@cc.tuat.ac.jp受賞
1982年 日本農芸化学会奨励賞
「鱗翅目昆虫性フェロモンに関する生物有機化学的研究」
2006年 日本農薬学会業績賞
「昆虫行動制御物質に関する研究」
2016年 日本農学賞
「昆虫行動制御物質の生物有機化学的研究と害虫防除への展開」
2018年 International Society of Chemical Ecology、Silver Medal Award
「Lepidopteran sex pheromones: Wonderland for a natural product chemist」
趣味:飛び込み(水連C級コーチ)、立華
苦手なモノ:発酵食品
略歴
1949年 東京都生まれ (11月29日誕)
1972年 東京農工大学農学部植物防疫学科卒
1978年 東京大学農学研究科農芸化学専攻博士課程修了(農学博士)
1978-1982年 理化学研究所流動研究員、日本学術振興会奨励研究員、U.C.Berkeley Postdoctoral Fellow (Prof. J. E. Cadida)
1982年 東京農工大学 農学部助手
1991年 同上 農学部助教授
1995年 同上 大学院生物システム応用科学研究科教授
2015年 退官 東京農工大学名誉教授